77歳の父がお金が欲しい理由

父が今年のサマージャンボミニを買った。
ということを当選番号が発表された後に
聞かされた。
「ミニのほうが当選数が多いから当たる
確率も上がるんだ!」と言いながら
嬉しそうに開封していく。

買った枚数は20枚。支払い6000円。

当選番号と照合していく父の姿を見ている
うちに疑問が湧いて来た。

それほどお金が欲しいのは何でだろう?
年金暮らしではあるけれども生活に困るほど
では無いと感じる。
それなのに何故だろう?

そういえば、宝くじ売り場でもお年寄りを
多く見かける。
お金というものにずっと執着があるのだ。
将来の漠然とした不安、ようやく出来た
余暇にかけるお金を求めているのだろうか。
ただ夢を求めているだけなのかもしれない。

照合したところ下1桁のみの当選だった。
2枚で600円。

残念がる父に聞いてみた。
「大金もらったらどうしたいの?」

「お墓に持って行く」笑いながら言った。

マジか?
本意かどうかわからないが私も一緒に
大笑いした。
父は本当は何が欲しいのだろう。

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