小学校読み聞かせボランティア記録・ごちそうの木、だいくとおにろく/3年3組(2/4)
息子が卒業した小学校で読み聞かせボランティアをしています。
今回は選本に悩んでしまい、読む練習時間が短かったですが
結果的には子どもたちに好評でした。
早速、読んだ絵本の紹介です。
1冊目
ごちそうの木 ジョン・キラカ(タンザニアの昔話)
むかしむかし、動物たちが一緒に住み始めた頃のこと
日照りが続き、食べる物が無くなり動物たちは困っていた。
カラカラの大地には不思議な木が1本立っていた。
その木には、熟した実がたくさん成っていた。
けれども、動物たちがどうやっても取ることが出来なかった。
この事態をどうにかするために動物たちは話し合った。
「そうだ!賢いカメに聞きに行こう」ということで大きな動物たちから
カメのところに聞きに行った。
カメから「木の下で木の名前ントゥングル・メンゲニェを唱えるといい」
と教えてもらった。
しかし、大きな動物たちは帰るまでに木の名前を忘れてしまうのでした。
そのあと、2回も同様のことが繰り返された。
最後に選ばれたのは小さな動物ノウサギ。
ノウサギがカメのところに行くと、カメは呆れた様子でムッとしながら
「これが最後だ!」と言いながら木の名前ントゥングル・メンゲニェを
教えてくれた。
ノウサギは戻るまでに木の名前を覚えていられたでしょうか?
*ントゥングル・メンゲニェとはびっくりするほどすばらしいものという意味

2冊目
だいくとおにろく 松居直(再話)日本の昔話
むかし、あるところにとても流れの早い大きな川があった。
あんまり流れが早いので、何度も橋をかけても流されてばかり。
村の人たちは困り果てていた。
村の人たちは、このあたりで一番有名な大工に頼んで橋を
かけてもらうことにした。
大工は引き受けた。が、どうやって橋をかけようかと考えていた。
すると大きな鬼が川の中から現れた。
「お前の目玉をくれたら、橋をかけてやってもいい」と消えた。
次の日には、橋の半分が出来上がり、その次の日には橋が完成した。
大工は、立派な橋を見ていると鬼が現れ「目玉をよこせ」と大工に
迫った。大工は逃げた。
最後はどうなったでしょうか。

子どもたちの反応
1冊目のごちそうの木は、「ントゥングル・メンゲニェ」という
聞き慣れない言葉がキーワードになりました。2冊の読み聞かせが終わったあと
「木の名前を覚えているよ。ントゥングル・メンゲニェでしょ」と
得意げに言ってくれた子どもがいました。
ントゥングル・メンゲニェは絵本の中で何度も出てきましたが
言いにくい言葉ですので、きちんと覚えてくれたことに自分の発語が
正しく聞いてもらえたことを実感しました。
2冊目のだいくとおにろく は、定番の日本昔話ということもあって
知ってる子どもや絵本を持っている子どもが多かったです。
そのような中でもみんな、じっくりと聞いてくれました。
私は、今回初めて読み聞かせで取り上げました。シンプルですが
だいくとおにろく のやり取りが面白いなぁと感じました。
また、違うクラスで読んでみたいと思っています。
ちなみにごちそうの木は、日本昔話の「どっこいだんご」の
言葉を忘れるというところが似ています。
息子が教えてくれました。