小学校読み聞かせボランティア記録・ねずみのすもう、えんぎかつぎのだんなさん/5年1組(1/14)

本・絵本
読み聞かせ 絵本

息子が卒業した小学校で読み聞かせボランティアをしています。

学年や季節に合わせて、読む絵本をセレクトしています。

今年初めての読み聞かせ活動でした。

今年の干支にちなんだ、こちらの絵本から始めました。

  

1冊目

ねずみのすもう  日本の昔話

おじいさんが山へ芝刈りに行くと陰で何やら聞こえてきます。

それは、ねずみのすもうでした。

やせっぽちのねずみは、おじいさんのところのねずみ。

太ったねずみは長者どんのところのねずみ。

やせっぽちのねずみは力が出なくて投げ飛ばされ負けてしまいます。

可哀そうに思ったおじいさんは家に戻っておばあさんに話し、

餅をついてやり、戸棚にしまいました。

次の日の朝、餅はなくなっていました。おじいさんはいそいそと山へ。

すると、ねずみたちは今日もすもうをとっていました。

昨日と違うのは、やせっぽちのねずみは踏ん張り、太ったねずみを

投げ飛ばしました。太ったねずみはびっくり!

「なんで急に強くなったのか?」と不思議がり、やせっぽちのねずみに尋ねると

やせっぽちのねずみは「おじいさんたちが餅をついてくれた」と話します。

太ったねずみは「おらも食べたいなぁ」と言いますが、やせっぽちのねずみは

「おじいさんたちは貧しいので、いつも餅を用意することは出来ないだろうなぁ」

と言いますが、やせっぽちのねずみは太ったねずみに条件をつけて、

餅を食べれるように取り付けます。

条件とは何でしょう?

    

2冊目

えんぎかつぎのだんなさん    らくご絵本

呉服屋の旦那さん。えんぎのいい言葉が大好き。

「うえ」「あげる」「かみ」「のぼる」は好きだが

「した」「しも」「さがる」「くだる」は縁起が悪いから大嫌い。

ある冬の日、でっちのさだきちとかめきちが旦那さんと話をする。

「わしは寒いのが大嫌いだ。お前らは?」と旦那さんが尋ねる。

さだきちは「嫌いです。手がしもやけになりますし」

かめきちは「好きです。軒のしたに、つららがさがってキレイで」

と答える。

これを聞いた旦那さん、「縁起が悪い!」と怒って二人に表の掃除を命じる。

その時、向こうから、もきちと言う男が「こめあげザル〜」と言いながら

こめあげザルを売りにやって来た。

この声を聞いた旦那さん、「えんぎのええ声だな。こめあげザルを買うから

ザル売りを呼んでくれ」と二人に言いつける。

さだきちとかめきちは、もきちを呼び止めて言います。

「うちの旦那さんが、こめあげザルを買うと言ってる。けど、気をつけなあかんで。

うちの旦那さんは『うえ』『あげる』『かみ』『のぼる』は好きだが

した』『しも』『さがる』『くだる』は縁起が悪いから大嫌い。

旦那さんの気にいることだけ言うたら、どんどんお小遣いをくれると思う。

お小遣いをもらったら、わしらにご馳走してや」

二人に良いことを教えてもらったもきちは店の中へ。

「のれんは頭であげて入りますわ」ともきち。

あげての言葉を聞いた旦那さん「ザル全部こうてあげる」

「飛びあがるほど嬉しいですわ」

「結構結構、お小遣いをあげる」と旦那さんは大喜び。

好物の話にもあげの言葉がついていて、旦那さんは嬉しくて仕方ない。

たんびたんびにお小遣いをあげていた。

好きな遊びにもあげの言葉があり、旦那さんは駆け出したいほど大喜び。

お小遣いの金額がどんどんあがっていき、もきちがそろそろお礼を言って

帰ろうとしたその時咄嗟の動作が大きなオチとなります。

さぁ、どんなオチでしょうか。

言葉遊びの楽しい一冊です。

   

子どもたちの様子。

ねずみのすもうを読み始める前に「この本知ってる」「餅の話し」と

言う子が2名いました。既に知ってると聞いてもらえないかな?と

思いましたが全員で集中して聞いてくれました。

2冊目は、時々、くすりと笑う声が聞こえました。

とっても集中して聞いてくれて、読み手の私も絵本の世界に入って

楽しく読むことが出来ました。

先生もニコニコ笑顔で一緒に楽しんでいました。

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